2012年01月22日

帰国日

留学中に自殺をしました。

いえ、言いすぎました。

ただ、「廃人」になったことがあります。

自殺とは、自らを殺すこと。

外に出ない、誰ともコンタクトを取らないということは、社会的人間としての死を意味し、

物を食べないということは、動物的な死を意味するのではないでしょうか。


留学先の大学で、すこし特殊な学問分野を副専攻し、

学部全体では年間300人の留学生を受け入れているにも関わらず、専攻学科内では、10年ぶりかつ唯一の留学生。しかも、ヨーロピアンではなく日本人。

それもそのはず、英・独・仏・伊語が並に出来て、ラテン語とギリシャ語は当たり前に読めないと辛い。という、現地人にすらハードな講義内容だったのです。(私はできない)

前期は講義(聴くだけ)のみだったのだけれど、論文を書く必要があったために、後期はゼミに入りました。

海外のゼミナール方式の授業はすごい。

論文発表、口頭試問、議論が3度の飯よりも好きなお国柄の人々とのディベート等々、母国語でも遠慮したいものばかり。

文化背景、研究環境の違う現地の学生と同等の知識を有し、対等に渡り合えないと話にならないのだから、

一日12時間くらい図書館に篭って勉強していたのですが、とても語学力が追い付くものでもなく。

立派なノイローゼになりました。

体重が1ヶ月で10kgくらい減ったので、病気による強制帰国を希望する旨を留学機関に伝え、

寮の部屋に引き篭もり、誰とも喋らず、同じ寮に住む日本の後輩が食事を口に詰め込んでくれていました。


そんな時、心の支えであったロシア人の親友が「これ見て元気出して」と手渡してくれたのが

ヨーロッパ3言語字幕の「新世紀エヴァンゲリオン」のDVD

それまで名前しか知らなかったのですが(親友は皆、昔からエヴァ信者だった)

夜も殆ど眠らず、貪るように、来る日も来る日も画面に食い入り続けました。

あの時、頭の中が99%エヴァだったと思う。


全話の台詞を暗記し終わった頃に、「逃げちゃだめだ」と久方ぶりの大学へ足をはこびました。

社会復帰懐柔策として、手始めに留学生クラス(殆どお遊び)の授業に出てみたのですが

もうね、阿呆ほど聴き取れる。周囲の会話がスローモーションかと思った。

ゼミに出席してみたら、ちゃんと内容が理解できる。ありがとうエヴァ。


というわけで、私はエヴァンゲリオンのお陰で廃人から人に戻ることができたのでした。

この場をお借りしてお礼を申し上げたいの。

庵野秀明監督、この世界に生まれてきて下さって有り難う御座います。

今回、航空券は最大一年間オープンのチケットで、帰国日は未定ですが、

留学中に「新劇場版:破」(映画版ヱヴァ)が国外で観れなくて、血の涙を流すかと思ったので、

「新劇場版:Q」が公開される秋には、(一時的にでも)日本に帰国します。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」スタッフの皆さま、生きる希望を下さってありがとうございます。


以上、唯一の野望でした。


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posted by ○●○MoMiYa○●○ at 13:17| 旅の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イタリア半周

「どうしよう、私半年も勉強したのに、sono〜 しか喋られん」

深刻にロシア人の親友に相談したところ

「それでもFirenzeを観て来い」と背中を押され、

3ヶ月もある長い長い夏休み、

大学の留学とはまた別に、フィレンツェの語学学校にひと月の遊学をしました。


ただ単に、イタリアのワインを飲みつくしたかったからです。

毎晩、ホストマザーとワインを2本開ける日々を送り、

語学の授業はそこそこに、声楽と美術のレッスンにばかり精を出していました。

このmanmaがモデルみたいに綺麗で凛として、キューバをこよなく愛する格好良い女性なのです。


また一緒にワインを飲みたくて、あのお城のようなお家で暮らしたくて、春に二度目の遊学を果たしました。

今度は語学学校は関係なしに、一日3時間のプライベートレッスンのみ。

午後はバルコニーのブランコに寝そべりながら、5歳児と一緒に絵本を読んでいました。


2週間、春のフィレンツェを堪能したので、

今度はイタリア半周(ローマ以北)の旅に出ました。

LCCの\1000の格安航空券で渡航したのだけど、道中で乱気流に飲まれ

ビッグサ○ダーマウンテンかと思うほど機体が揺れました。

乗り合わせた人々は大騒ぎして動揺していたけれど、

私は黙って死を覚悟しました、「保険いくらおりるかな」と。

無事に着陸できた時、

客室乗務員と乗客全員が拍手喝采し、口笛を鳴らし、抱き合って生還を喜び合いました。

きっと彼らは母国がサッカーのワールドカップで優勝するより喜んでいたと思います。


ローマ以北のイタリア全土を半周したんだよ。

ローマもミラノもヴェネツィアも素晴らしかったけど

やはり畢竟ラヴェンナの教会モザイク画です。

目を瞑ると、未だに見えるの。またたく天井画。

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posted by ○●○MoMiYa○●○ at 12:42| 旅の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドイツ一周

ドイツを一ヶ月かけて一周したよ。予算は3万円。

旅の目的はなるべく沢山の教会、博物館、資料館、大図書館、教育機関、研究所をまわること。

大都市は9割方制覇。

これも私に手を差し伸べて下さった沢山の方のおかげです。

「ありがとうございます」の言葉では足りないの。


留学先の教授に「院試論文の執筆のためにヨーロッパをまわりたい」と言ったら

「全面的に協力しよう」と、近くの医大と音大の先生を紹介され、

裏テーマが「フリーメイソンの人々を訪ねる旅」になりました。

政治、経済、芸術、美食、等々に哲学を持っていらっしゃる、

沢山の学識者(知識層)の方とお目にかかり、お話できたことは、

本当に素晴らしい人生勉強になりました。

人に知識を授けるのをいとわない豊かさだとか、人生を余すところなく享受する姿勢だとか、

人間的余裕とお人柄が、男女問わず雰囲気がどことなく銀座のお客様に似ているな、と思いました。

一回もホテル(ホステル)に泊らず、毎晩ワインを頂きながらマシンガンのように喋り倒した旅でした。

こんなどこの馬の骨かわからない私を信用してお家に泊めて下さる方が沢山いらしたのは、

恐らく日本で、就業人口数百人の特殊な仕事に就いていたおかげ。

芸は身を助けると言うけれど、ご縁に身を助けられた旅でした。もう一度、有り難う御座います。


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posted by ○●○MoMiYa○●○ at 12:26| 旅の記憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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