2013年02月18日

ヱヴァンゲリオンと私


留学中に自殺をしました。

いえ、言いすぎました。

ただ、「廃人」になったことがあります。

自殺とは、自らを殺すこと。

外に出ない、誰ともコンタクトを取らないということは、社会的人間としての死を意味し、

物を食べないということは、動物的な死を意味するのではないでしょうか。


留学先の大学で、すこし特殊な学問分野を副専攻し、

学部全体では年間300人の留学生を受け入れているにも関わらず、専攻学科内では、10年ぶりかつ唯一の留学生。しかも、ヨーロピアンではなく日本人。

それもそのはず、英・独・仏・伊語が並に出来て、ラテン語とギリシャ語は当たり前に読めないと辛い。という、現地人にすらハードな講義内容だったのです。(私はできない)

前期は講義(聴くだけ)のみだったのだけれど、論文を書く必要があったために、後期はゼミに入りました。

海外のゼミナール方式の授業はすごい。

論文発表、口頭試問、議論が3度の飯よりも好きなお国柄の人々とのディベート等々、母国語でも遠慮したいものばかり。

文化背景、研究環境の違う現地の学生と同等の知識を有し、対等に渡り合えないと話にならないのだから、

一日12時間くらい図書館に篭って勉強していたのですが、とても語学力が追い付くものでもなく。

立派なノイローゼになりました。

体重が1ヶ月で10kgくらい減ったので、病気による強制帰国を希望する旨を留学機関に伝え、

寮の部屋に引き篭もり、誰とも喋らず、同じ寮に住む日本の後輩が食事を口に詰め込んでくれていました。


そんな時、心の支えであったロシア人の親友が「これ見て元気出して」と手渡してくれたのが

ヨーロッパ3言語字幕の「新世紀エヴァンゲリオン」のDVD

それまで名前しか知らなかったのですが(中高時代の親友は皆、昔からエヴァ信者だった)

夜も殆ど眠らず、貪るように、来る日も来る日も画面に食い入り続けました。

あの時、頭の中が99%エヴァだったと思う。


全話の台詞を暗記し終わった頃に、「逃げちゃだめだ」と久方ぶりの大学へ足をはこびました。

社会復帰懐柔策として、手始めに留学生クラス(殆どお遊び)の授業に出てみたのですが

もうね、阿呆ほど聴き取れる。周囲の会話がスローモーションかと思った。

ゼミに出席してみたら、ちゃんと内容が理解できる。ありがとうエヴァ。


というわけで、私はエヴァンゲリオンのお陰で廃人から人に戻ることができたのでした。

この場をお借りしてお礼を申し上げたいの。

庵野秀明監督、この世界に生まれてきて下さって有り難う御座います。


数年前の留学中には「新劇場版:破」(映画版ヱヴァ)が観れなくて、血の涙を流すかと思ったので、

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」が公開される頃には、必ずや日本に居ります。何があっても帰国します。

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」スタッフの皆さま、生きる希望を下さってありがとうございます。


以上、唯一の野望でした。
posted by ○●○MoMiYa○●○ at 06:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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