2012年12月02日

最終話

自分の心の中に、厳重に封印した重い扉があって、その中身は、暗くて恐ろしい、私を崩壊させるのに充分なものだったから、ずっと、見て見ないふりをしてたの。

だから、
大陸レベルで全力で遠ざかろうとしたり、
大人数の人と暮らして賑やかにしてみたり、
インドで寺に篭ったり、
日本でヴィパッサナに行こうとして、

どうにかその自分の中の黒いものを、外から消そうと、苦しくて遠回りな努力をしてた。

今回の世界一周が私にくれたものは、ほんの少しの勇気と飛行機のマイル。

それを使って、丁度一年経った今、あの扉を開けてみようと思った。

毎日、寝る前に「おやすみ」を言って、外から磨いていた扉は全然錆びてなくて、
まさに寸分違いなく、人生の最も適切な瞬間に開いた。

中は暗くて恐ろしいもので溢れていると思っていたのに、
仕舞ってあったのは、私が世界で一番幸せだった時の感情だった。

生きてて良かった。

今日は、この一年、いや二年間のうちの、我が人生最良の日。

きっと、この二年間は助走期間で、
世界一周すら、この日のための予行練習。

南米も、ブカレストも、チェルノブイリも、パレスチナ自治区も、深夜の国境越えも、平気な顔して通過してたのに、

言葉も通じて、通貨も持ってて、交通手段も確実に分かってる、国内の今日のこの日の方が、手が震えた。前夜から、緊張で食べ物が喉を通らなかった。ずっと、眠れなかった。

もしもこの世界に何か絶対的な力がはたらいているなら、
今日のこの日、この瞬間まで生かしておいてくれて、ありがとう。
明日死んでも悔いはない。もう、充分です。

明日から人生第二ステージ。

それでは、行ってきます。
posted by ○●○MoMiYa○●○ at 21:57| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。